『「最強!」のニーチェ入門 幸福になる哲学』
難しくて固いイメージのある哲学書。
先生とアキホちゃんの対話形式で読みやすく丁寧に解説している1冊です。
「このままの自分でいいんだ」と考え方をラクにできるヒントが見つかります。
ぜひ一緒にニーチェの哲学に触れてみましょう。
「○○はこうあるべきだ」
●小学生のとき
「女の子だから女の子と仲良くしなさい」
●大学の就活のとき
「新卒で正社員として働かないといけない」
●友達に言われたこと
「友達には自分のこと全部話さないといけない」
「どうして?」と疑問に感じていました。
決まった枠に収まっていないことで、
「みんなと違う」
「変わっている人」
と思われることがありました。
みんなと違うとだめなんだ。
同じようにしよう。
決まった枠にハマるように、自分の発言・行動・選択をするようになりました。
ありのままの自分でいい
「社会人とはこういうものだ」「女とはこういうものだ」「男とはこういうものだ」「侍とはこういうものだ」とか、「○○とは本質的にこういうものなんだ」といった話は、全部、その時代、その地域でどっかの誰かが勝手に考えた「架空の存在」にすぎないんだ。
飲茶. 「最強!」のニーチェ入門 幸福になる哲学 (河出文庫)
「架空の存在」= 価値観
と捉えました。
「〇〇はこうだ」という誰かが決めた枠・価値観をずっと押し付けられていました。
これが自分の考え・行動を制限していました。
自分と他人の価値観が違っていてもいいです。
他人の価値観に合わせて行動しなくてもいいです。
自分の考え・行動を尊重してもいいんだと気づかせてくれました。
十人十色!
みんな違う感じ方・考え方をするんです。
身をもって経験する大切さ
人の話を聞くことは好きです。
・経験したこと
・感じたこと
・考えていること
相手のこと・自分の未経験のことを知れるからです。
でも、全部を知ることは難しいです。
「富士山を登るのは楽勝だったよ」
「30歳を越えると体調を崩しやすくなるよ」
「あそこの店の料理は美味しかったよ」
自分は、その人が感じたことを聞いているだけです。
相手の気持ちを汲み取ったり、自分が同じ状況だったらどう感じるか、想像することはできますが限度があります。
- 誰も経験しなかったことを経験できたり
- 誰も思いつかなかったことを感じることができたり
自らが体験することで新しい発見があります。
人の話を聞くだけでなく自分の体験談を増やして、
「私はこんなことをしたよ」
「あなたはこんな経験をしたんだね」
お互いの経験を共有することも楽しみたいです。
結局、何十冊と本を読もうと、何万字という記号を頭の中に入れようと、ひとつの体験にはかなわないんだなと実感したよ。
飲茶. 「最強!」のニーチェ入門 幸福になる哲学 (河出文庫)
まとめ
今まで読んだ哲学書で一番わかりやすかったです。
ニーチェ初心者のアキホちゃんのアシストがあったから、理解しやすく読みやすかったです。
先生ご自身の体験談も読み応えがあります。
はじめてニーチェの哲学に触れる方へおすすめしたい1冊です。
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